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インフルエンザ予防接種について(令和4年度)

はじめに ~当院の基本的な考え方

9 月 20 日からの新型コロナ:オミクロン株対応のワクチン接種開始に続いて、インフルエンザワクチンの接種が 10 月から始まります。

インフルエンザは過去 2 シーズン、新型コロナ感染症発生にともなう、外出などの抑制や手洗い・うがいなどの清潔操作などによって、世界的に流行が低水準でした。そのため、2~3 歳以下のお子さんは罹患経験がほとんど無く、抗体保有者が少なく、また持っていても抗体価が低い (国立感染症研究所長谷川秀樹インフルエンザ・呼吸器系ウイルス研究センター長) ことが予想され、インフルエンザ脳症をはじめとする重症化が乳幼児で多発することを、専門家は危惧しています。

今年の初夏には冬季に当たる南半球のオーストラリアなどでこの2年間見られなかった流行が見られ、日本でも今冬の流行が早まったり流行規模が大きくなる恐れがあるとされています。

新型コロナもこれまで年末年始に感染が拡大しており、専門家らは同時流行を懸念しています。この冬は新型コロナ第 8 波とインフルエンザの同時流行が起こり、医療崩壊が起こる恐れがあると国の有識者会議などで懸念されており、日本感染症学会も積極的な接種を呼びかけており、接種も 10 月から前倒しで始まります。

米国では、インフルエンザは広大な国土に初秋(10 月)~晩春(5 月)にかけて複数のピークをもって流行するようで、9 月 6 日、米国小児科学会感染症委員会が、『6 カ月以上~青年の全ての小児に対し、今シーズンのインフルエンザワクチンを 10 月中に接種を』と入手可能になり次第早めの接種を推奨しています。しかし、広い国土や健康保険制度の整備不充分で医療機関へのアクセスが容易でないことや、日本のように抗インフルエンザ薬が普及しておらずに予防や安静による治療が中心なこと、もともと予防接種に熱心なお国柄など、日本との医療をめぐる環境など背景の違いを知っておく必要があります。

インフルエンザワクチンの効果は約 4 か月と言われていて、早期に接種したワクチンの効果が流行シーズン終盤に減少することによる免疫低下、近年ますます進行する地球温暖化で寒波の到来が遅くなっていることなどを考慮すれば、年末までにインフルエンザが大流行する可能性は低く、小児に対するインフルエンザ予防接種をむやみに急ぐ必要性は乏しいと私は考えます。

11 月半ば以降に接種を開始し、12 月半ばまでに完了すれば、充分流行に間に合うでしょう。例年どおり、下記の日程で接種を行いたいと思います。昨年以上に、大人や周囲は接種を急ぐ風潮にありますが、以上を踏まえて、お待ちいただければ、と思います。

2022年10月1日
あさぎりこどもクリニック 院長

接種対象者:

1歳(リスクを有する基礎疾患をもつ児や保育園児は生後6か月~)~15歳
当院の診察券をお持ちで、かかりつけ(定期的に健診・予防接種、基礎疾患で定期受診・投薬を受けている、他にここ1年ほど、急性疾患で頻繁に受診している)のお子さん

※一般的な予防接種禁忌(他院での抗生剤投与など急性疾患の治療中など)や卵アレルギーの強いお子さん は除外対象となります

接種回数:

13歳未満は原則2回、13歳以上は1回

接種日程:

1回目 2022年11月12日(土)13:00~ 
2回目 2022年11月26日(土)13:00~
体調不良等で延期した児のための予備日
(設ける予定です)
2022年12月10日(土)13:00~14:00頃

費用:

例年どおりで変更ありません。

1回目 4,600円
2回目(当院で1回目接種の方) 3,100円
2回目(他院で1回目接種の方) 4,600円

※明石市の補助券をご利用頂けます

予約方法:

2022年10月13日(木) 12:30 から開始します。 10月13日の受付は終了しました。(10/13 14:20)

診察券をお手元に用意して電話をおかけください

15時ころ、枠が埋まり次第、あるいは電話がしばらく途絶えると終了する予定です。
その際にはこのホームページにてお知らせします。

余裕がある時には、翌日以降、通常の予防接種予約受付時間に承ります。

他のワクチン接種との関係:

令和2年10月の予防接種法改正により、生ワクチンではないインフルエンザワクチンは、他の予防接種(生ワクチン・非生ワクチンを問わず)との間隔を気にすることなく接種可能となりました。

コロナワクチン

令和4年7月22日から、インフルエンザワクチンは他のワクチン(13日以上の間隔を空ける)と違って、オミクロン株対応ワクチンを含むコロナワクチンとの間に接種間隔に関する制限が撤廃されています。連日の接種でも支障ありません。

注 意:

中学生のお子様も接種当日は保護者同伴が必要ですのでご注意ください。
コロナウイルス感染者ならびに家族や所属集団での濃厚接触者の扱いについては、接種当日の基準に基づいて行いますので、該当者は当日午前中に連絡をお願いします

接種当日:

朝と自宅出発直前の2回、体温測定ならびに体調チェックを必ずお願いします。
発熱(体温37.5℃以上)や体調不良の児には接種出来ません。速やかに当クリニックに連絡をお願いします。連絡なく受診されない場合、以後の予防接種の予約をお断りすることがあります。
また、診察時の身体所見によっては、接種出来ないと判断することもありますので、ご理解ください。

 

持ち物 : 診察券、母子手帳、問診票、(使う方は、明石市の補助券)を忘れずお持ちください。

※問診票提出順で接種となりますので、こちらから事前に問診票をダウンロード・印刷し、必要事項を入力の上、お持ちください。

 

院内での混雑を避けるために、指定の時刻の直前にお越しください。
また、遅れますと、定刻に受診された方の接種を優先しますので、途切れるまで長い時間お待ちいただくことになりかねませんが、ご了解ください。

接種するお子さん1人につきその保護者1名のみ院内にお入りいただけます。
なお、同伴の保護者の方には接種は行っておりません。

3歳以上のお子さんと付き添いの方、全員に不織布マスクの着用を必ずお願いします。
当日は待合でどうしても密になるので、お持ちでない方は、当クリニックでお求めいただきます。

来院時に、マスク着用状況の確認、全員の非接触式体温計での検温・体調確認、コロナウイルス感染症患者や濃厚接触者との接触歴など、改めてお伺いします。

インフルエンザ予防接種専用の外来となりますので、疾患など他のご相談や診療には応じません。体調不良で接種不可の判断を下した場合でも、処方など一切受けられませんので、ご了解ください。

 

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