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あさぎり病院は平成20年7月1日より「DPC」の実施病院となりました。

DPCとは?

DPC=「診断群分類包括評価方式」とは【Diagnosis Procedure Combination】の略で、医療の標準化を進めて高い水準の医療を提供することが目的とされています。

従来の診療行為ごとに計算する「(全)出来高方式」とは異なり、入院される患者様の病状などを元に手術や処置の内容に応じて、厚生労働省が定めた分類(診断群分類)ごとの1日あたりの点数からなる包括評価部分(投薬・注射・処置・検査・入院基本料etc)と出来高評価部分(手術・麻酔・内視鏡検査・指導料etc)を組み合わせて計算する新しい計算方法です。

DPC計算方法

医師が患者様の病状や診療内容によって診断群分類(約1570分類)を判断し、DPCで医療費を計算します。まれに病状が診断群分類の包括方式項目に該当しない場合があり、その場合は従来の計算方式(出来高方式)になります。また、下記のような場合に関しても、従来の出来高方式や自由診療(自費診療etc)となります。

従来方式対象

  • お産で入院される患者様(自費診療分)
  • 労働災害に対する診療で入院される患者様
  • 交通事故に対する診療で入院される患者様
  • 入院後24時間以内になくなられた患者様

DPCについてQ&A

Q1 DPCに変えたのはなぜ?

A1 従来DPCによる医療費制度は、平成15年度から大学病院や国立病院などの高度先進医療を行っている特定機能病院を対象に実施されていました。

平成16年度より、厚生労働省の調査に協力し、定められた施設基準などを満たした急性期医療を提供する一般医療機関もDPC対象病院として認可を受けられるようになりました。※
当院は、医療の標準化・向上を目指し、2年間の調査期間を経て、平成20年度よりDPC対象病院として認可を受けました。

※平成26年現在のDPC対象病院は1585病院

Q2 DPCと出来高方式(従来方式)は自由に選べるの?

A2 選べません。厚生労働省の定めにより、DPC対象となる病状に対してはDPC以外の計算は認められていません。

Q3 DPCだと治療が変わるの?

A3 基本的には変わりません。
ただし、入院対象となった疾患の治療を行うことを主とし、標準化を図っているため、緊急性などを鑑み、入院中に必ずしも行わなくてもよい医療行為は入院前後(術前術後検査・処置etc)の外来にて行います。

Q4 入院費の支払いはいつ?

A4 基本的には退院時支払いになります。
ただし、暦月をまたぐ場合は月末締めで分割の支払いとなります。

Q5 入院中に病状が変わったときや転科したときは?

A5 入院主疾患が変更された時点(診断群分類を変更した時点)で入院日に遡ってDPCの計算をやり直します。病状が変化した場合、診療科が変わった場合、また複数の疾患治療を行った場合においても1入院期間と見なし、入院主疾患の変更を行う可能性があります。入院中に暦月が変わり、入院主疾患が変更となった場合は、前月分の医療費の差額を次月または退院時に過不足調整させていただきます。

Q6 高額療養費の扱いはどうなるの?

A6 高額療養費等、健康保険制度に関しては従来どおりです。

持参薬のお願い

当院または他院で処方されたお薬は、ご持参の上、ご入院ください。
当院では薬剤師が、お薬の重複を防ぐため持参薬の確認・管理を行っております。
入院時には持参薬の提示を宜しくお願いします。

入院期間中の注意事項

  • 当院に入院期間中、保険扱いによる他院の受診(院外調剤薬局で処方も含む)は原則できません。
    入院期間中に他院にて、ご家族が入院患者様のお薬を処方してもらうこともできません。 入院期間中、持参薬がなくなる場合や、他医療機関の予約が重なっている場合は、あらかじめ病棟の看護師にご相談下さい。
  • 入院期間中に体調の変化等で、専門的な治療が必要な場合は、医師の判断にて他院を受診していただく場合があります。 その場合のみ、「対診依頼書」をお渡ししますので、それを持って他院を受診していただきます。 「対診依頼書」がない場合は、全額自費で支払っていただくことがあるだけでなく、他の医療機関や院外調剤薬局にもご迷惑をおかけすることになりますので、ご注意下さいますようお願い致します。

その他、ご不明な点がございましたら、ご遠慮なく総合受付へお尋ねください。

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