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妊娠中の血液型検査について

~2019年11月1日より、妊娠10か月ころに2回目の血液型検査を追加します~

生命を脅かすような出産に伴う大量出血は、約300 人に1 人の頻度で発生します。周産期管理の進歩によって、かつて妊産婦死亡の約40%をしめていた産科危機的出血は半減してきましたが、いまだ妊産婦死亡原因の第一位となっています。救命には迅速な対応と輸血が鍵になりますが、安全な輸血のためには血液型の正確な判定が絶対条件となります。

血液型はみなさんよくご存知のA,B,O,AB以外にRh型やABO亜型と言われるものがあって、1回のみの検査では正確に判定できないことが明らかとなり、輸血検査のガイドラインでは必ず異なる時点で採血された2回以上の血液型検査で結果が一致することを確認して決定することが義務付けられています。

当院では今まで、血液型の検査結果を持参された方や当院で今までに血液型の検査をしたことがある方は2回目の検査を省略していましたが、2019年11月1日より妊娠10か月ころの後期検査採血時に2回目の血液型検査を追加することとしました。より安全で安心な出産のための大切な検査になりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

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