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診療内容・特色

一般内科・専門内科
一般内科・専門内科のご紹介
消化器内科
糖尿病内科

一般内科・専門内科

一般内科で対象となるのは、症状があっても原因のある部位がはっきりしない疾患などです。
熱があっても他の症状がはっきりとせず熱の原因がわからないとか、原因不明の体重減少などです。血液検査などを行い、原因となる疾患が明らかとなってくる中で、専門性の高い治療が必要な場合はそれぞれの疾患に応じてふさわしい専門内科や他の診療科でその後の診療を引き継いでいただくこともあります。
当院では常勤医師による一般内科、糖尿病内科、消化器内科、膠原病・リウマチ内科の診療を行っていますが、循環器内科、糖尿病内科については神戸大学医学部附属病院の医師による専門内科の外来診療も行っております。

消化器内科

担当医師

内科部長 来田和久(→紹介ページはこちらから

消化器内科  イメージ食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肝臓・胆嚢・膵臓などの病気を診察しています。

このような症状の方は受診してください

消化器内科では食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆道、膵臓の疾患に関しての診断と治療を行っています。
一般的な血液検査や超音波検査、CTやMRIなどの画像検査のほか上部消化管内視鏡検査、下部消化管内視鏡検査も行っています。
腹部の痛みや不快感、便通異常などの消化器症状のある方、胃がん検診や大腸がん検診で異常を指摘された方、肝臓や胆道、膵臓などの検査を希望される方は消化器内科を受診してください。

消化器科では主にこのような検査・治療を行っています
経鼻内視鏡検査

経鼻内視鏡検査  イメージ当院では一般的な経口内視鏡検査だけではなく、経鼻内視鏡検査も選択可能です。
経鼻内視鏡検査では経口内視鏡検査と比べて咽頭反射を誘発しにくいため、内視鏡がのど元を通過する際のつらい感じが軽減されます。
鼻炎などが強いなど、鼻腔が狭い方では実施不可能となることもありますが、経口内視鏡検査に苦手意識のある方でも比較的楽に検査を受けることが可能となっています。

萎縮性胃炎とピロリ菌感染の診断、治療

ピロリ菌が胃粘膜に慢性感染することで胃粘膜が障害され、慢性萎縮性胃炎となります。日本人では胃がん患者の99%がピロリ菌に関連した萎縮性胃炎の患者さんです。
またピロリ菌と胃十二指腸潰瘍との関連も指摘されています。ピロリ菌感染の診断、治療を行うことで将来的な胃がん発生のリスクや潰瘍の再発リスクを小さくすることが可能です。

逆流性食道炎の診断と治療

強い酸である胃液が胃から食道へと逆流し、逆流した酸による食道粘膜による刺激により、胸やけや心窩部痛、吞酸などの逆流性食道炎の症状が引き起こされます。逆流した酸による食道粘膜障害が逆流性食道炎です。
症状の問診である程度、逆流性食道炎の診断は可能ですが、内視鏡検査を行うことで粘膜障害の範囲や程度の評価を正しく行うことができ、食道裂孔ヘルニアの評価も行うことができます。
治療は胃酸分泌を強力に抑制する薬剤を用いますが、そのほか、食事摂取時の注意点や食後の過ごし方、そのほか生活習慣での注意点なども大切ですので、説明を行い治療していきます。

内視鏡による消化管ポリープ切除

ポリープの大きさ、形状にもよりますが内視鏡検査施行時にポリープなどの病変を切除して治療することが可能です。切除した組織は回収して組織学的に診断を行います。
大腸がん検診で異常を指摘された方を検索してみると意外とポリープが見つかることが多いです。大腸のポリープは放置しておくと、がん化する可能性が高いので内視鏡で切除できるうちに治療することが勧められます。

糖尿病内科

担当医師

内科部長 来田和久(→紹介ページはこちらから

内科部長 弓岡稔貴(→紹介ページはこちらから

糖尿病について

インスリンは膵臓で作られるホルモンで細胞が血液中からブドウ糖を取り込む際に働いています。インスリンの作用が不足すると血中のブドウ糖を細胞内に取り込むことができなくなり、血中のブドウ糖濃度が高くなり高血糖と呼ばれる状態になります。高血糖が持続する状態が糖尿病です
インスリンの作用不足の原因には膵臓でインスリンを作る力が低下してインスリン量そのものが不足するケースと、インスリンは十分あっても細胞のインスリンに対する感受性が悪くなり、インスリンの効果が得られないケースとがあります。

厚生労働省の「2014年国民健康・栄養調査」によれば、糖尿病有病者(糖尿病が強く疑われる人)の割合は男性で約16%、女性で約10%でした。加齢とともに糖尿病患者の割合は増え、70歳以上では男性の4人に1人、女性の6人に1人が糖尿病患者といわれています。

糖尿病は加齢のほか、過食、運動不足など生活習慣の乱れやストレスが誘因となり発病します。ほとんどがこのタイプの糖尿病ですが、一部に加齢や生活習慣とは関係なく発病するタイプもあります

糖尿病の怖いところは糖尿病そのものの症状が自覚されにくく、発病していても適切に治療されないで放置されているうちに、さまざまな糖尿病合併症が進行し、全身的な障害を引き起こすところです。

健康な人と高血糖状態の人のイメージ

糖尿病の合併症

コントロールの良くない状態で糖尿病を放置していると、高血糖により全身のさまざまな臓器が障害されます。特に血管や神経が障害されやすく、神経障害、腎障害、網膜障害は三大合併症と呼ばれています

  • 神経障害:手足のしびれ、冷感、脱力感、感覚麻痺や下痢や便秘などの消化器症状、立ちくらみ、汗をかきやすい、動悸などの自律神経症状などが出現しやすくなります。
  • 網膜障害:糖尿病性網膜症は成人の失明の原因の第一位で高度の視覚障害に至る直前になって初めて症状が出現してくることもあります。
  • 腎障害:腎機能が低下してくると体に水が貯留して心不全症状が出現したり、吐き気など尿毒症の症状が出現してくるようになります。人工透析が必要となる原因疾患の第一位です。
  • その他:足壊疽で足を切断することになったり、動脈硬化から脳梗塞や心筋梗塞などを合併する可能性も高くなります。また感染症に対しての抵抗力が弱く、感染症で重症化する危険性が高まります
糖尿病の治療

糖尿病の治療目標は高血糖状態を改善して血糖値を良好にコントロールし、合併症を予防することです。高血糖状態は食事療法や運動療法など行い、インスリンや内服薬を用いて正しく治療していけば確実に改善していくことができます。しかし長年の生活習慣の乱れや加齢によって起こってきたインスリン作用不足の状態を正常な状態にまで戻すことは困難です。治療を受けて高血糖が改善しても治療を継続し、生活習慣を節制していかなければすぐに高血糖となり合併症を伴うようになります。合併症は一度発症すると治療することは難しく、進行を抑えることが精一杯となります。血糖値を下げて健康な人と同じくらいにコントロールし続けることで高血糖によって引き起こされる合併症を予防することが重要です。

糖尿病の治療について イメージ
 

糖尿病の治療の指標

血糖コントロールの状況を評価するための指標には以下のような指標があります

血糖コントロールの指標
指標 不可
不十分 不良
HbA1c(NGSP)% 6.2未満 6.2~6.9 6.9~7.4 7.4~8.4 8.4以上
HbA1c(JDS)% 5.8未満 5.8~6.5 6.5~7.0 7.0~8.0 8.0以上
空腹時血糖値 80~110未満 110~130未満 130~160未満 160以上
mg/dl
食後2時間血糖値 80~140未満 140~180未満 180~220未満 220以上
mg/dl

※ HbA1cの国際標準化に伴い、新しいNGSP値と従来のJDS値とを併記しています。
日本糖尿病学会編:「糖尿病治療ガイド2012-2013」p.25

血糖値:糖尿病でない健康な人では空腹時血糖は100mg/dl以下で食後の上昇時でも140㎎/dlをこえません。血糖値をこの値に近づけることを目標にします。

ヘモグロビンA1c(HbA1c):赤血球中のヘモグロビンのうち、ブドウ糖が結合していている糖化ヘモグロビンの割合で、過去1-2か月間の血糖値を反映して高血糖の状態であるほど高い値となります。健康な人ではHbA1cは4.6-6.2%です。HbA1cを7%未満に維持することで糖尿病の合併症を予防しやすくなることがわかっています。

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